年齢・性別
40代 男性
来院
2016年 4月
症状
2016年3月末頃にギックリ腰を発症
初めは違和感程度であったものが
1日、2日と経つうちに
腰がくの字なるほどの状態に進展
しかし、仕事が忙しく治療院や病院にも行けず
市販薬のバファリンを飲む
なんとなく痛みは緩和してるものの
仕事の作業で腰をかがめることがあると
「ビキっ」と悲鳴を上げたくなるぐらいの
痛みが走ることがありながら日々を送る
一回2錠でいいところを3錠飲んだりしながら
約3週間かかって痛みが治まった状態だった。
仕事の忙しさが落ち着いてきた時に
腰の痛みもほぼ感じなくなってきていた矢先
左の親指と人差し指のしびれを感じる
上腕の部分にも線を引くようなしびれ(?)
「ツツツ~~~」と走るようなしびれを感じる
さらに2,3日後朝起きた時から左の首から
左肩にかけての痛みと強いしびれ
人差し指・親指のしびれもあきらかに
しびれとわかる感じに発展し
もしかすると脳の障害がでたのではということで
脳神経外科に受診
脳神経外科では
脳には何も異常がないので
「首からの神経痛ですね。」と診断を受け
シップとしびれを解消するという薬をもらって終了
3,4日後首から手にかけての痛みとしびれが
取れない
既存の方の紹介にて来院されました。
施術内容と経過
初回施術
頚部のアドソンテスト ジャクソンテスト共に陽性
頚部での神経根障害があると判断
特に首を後屈(上を向く動作)は
痛み・しびれを増強させる
上腕部のしびれ
人差し指・親指のしびれのため
C5・TH1神経が影響を受けているために
C5・TH1の矯正
僧帽筋・肩甲挙筋・広背筋の弛緩
施術直後でペインスケール10→7
2回目施術 2日後
初回施術後以降は
バファリン(痛み止め)をSTOP
次の日の朝は症状が強く出現
時間の経過とともに少し改善
初回の施術と同じことを繰り返す
頚部の椎間孔を広げる牽引を追加
6回目施術
上腕部のしびれ・痛み ペインスケール10→2
頚部のしびれ・痛み ペインスケール10→2
人差し指・親指のしびれ ペインスケール 10→5
10回目施術
人差し指・親指のしびれも
ペインスケール 10→1
同時に施術した症状
3月に残存していた腰痛
使用した手技 もしくはポイントとなる部位
椎間孔を開く牽引
C5・TH1の直接の矯正
肩首周りの筋肉の弛緩
仙腸関節の調整
考察
3月に発症したギックリ腰の影響で体の使い方を
かなり悪くしていたことが考えられる
くの字になるほど辛い腰にバファリンを飲んで
体を仕事だからということで
無理からに動かしていて上半身の歪みも
強くしていたことだろう
そのために頚部から出てくる上肢に向かう神経が
圧迫を受けることになり本人が思うきっかけとしては
何もないと思っていても強い症状が出てきたものだと
考えられる。
デルマトームによる親指・人差し指神経支配
上腕の神経支配に当たるC5・Th1の脊椎は
圧痛が強いことが認められ強く影響を及ぼしていた。
C5・TH1の矯正だけでは症状が取れたとしても
再発の可能性が高いので体の土台となる
骨盤の歪みを正すことを施した。
症状発症から時間の経過が経っていないために
しびれの症状も早期に改善された。