施術例
20代 男性
来院
2016年1月
症状
【左顎が痛い】
左顎が口の開け閉めで痛みがある
食事の際に痛みで食べにくい
高校生の頃(3,4年前から)
左の顎に違和感を感じる
よく噛まないといけないもの
スルメ・焼き肉ミノなどを食べるときに
噛みづらいし、食べた後に左顎が気になる
放っておけばいつか治るだろう
って思っていたがなかなか変わらないでいた。
虫歯の治療で歯医者に通っていた時に相談
「顎関節症ですね。マウスピースをすると
良くなりますよ。」
と言われ
20才の時に作成
夜間のマウスピース装着は面倒だし
装着していたのに左顎の症状は変わらず
段々、しゃべるだけでも変な感じがして
最近では口の開け閉めだけでも痛みを
感じるようになってきた。
硬い物や噛みきれないものは
自然と食べないようになっていた。
施術内容と経過
初回施術
口の開閉運動 痛みあり
右よりも開く角度が小さい
咬筋の圧痛著名
開閉運動時に「ガクっ」という音がする
上半身のねじれ
左回旋が強い
下半身のねじれ
左回旋少しあり
骨盤の歪み
右PI 左AS
右短下肢になっている
僧帽筋から後頭部の筋肉の張り強い
施術
骨盤調整(顎単独だけの施術でなく
体全体を整える必要がある)
頚肩部筋肉の弛緩
顎関節の調整
施術後、口の開閉運動がスムーズになる
2回目施術 3日後
施術は同じ
施術後の状態
開閉時の動きは良くなった
しかし、痛みの状態は同じ
口の開閉時痛はあり
圧痛著名
3回目施術 2回目より5日後
施術は続けて同じ
症状としても2回目施術と同じ
5回目施術 4回目より5日後
柿ピーを食べた時に
顎関節から「グチっ」施術は続けて同じ
症状としても2回目施術と同じ
という異音を感じた。
痛みは同じだが
口の開閉運動が悪くなる
開閉角度が減少
一般的に柿ピーぐらいでは
問題はないが顎関節症の方に取っては
硬い部類に入るのと
豆をかじった時に歯が滑るように
なったのではないかと推測
8回目施術 7回目より1週間後
硬い物を食べないようにしてもらい
8回目施術後
顎関節周りの痛みが減少し始める
9回目施術 8回目より4日後
ペインスケール(痛みの指標)
PS 10→3になる
痛みとしてかなり減少して
口の開閉状態も制限なくできるようになった。
10回目施術 5週間後の来院
少し痛みはあるものの
痛みの状態が緩和され
食事もしやすくなった。
大きく口を開けて笑うことができる。
今までのことがあるので
大きく開けることへの
不安はあるが症状としての問題は解消
同時に施術した症状
慢性化した足関節捻挫
使用した手技 もしくはポイントとなる部位
神経筋連鎖法
(咬筋―大胸筋連鎖)
AKA
頚椎矯正
クラニアル療法
考察
下顎骨は骨盤の歪みと連動している。
下顎骨は側頭骨と関節していて
まるでブランコのような構造になっています。
体の基礎になる骨盤がゆがむと
その上モノのになる背骨が歪み
バランスを取るために頭蓋骨が歪みます。
頭蓋骨の歪みがあると
ブランコのようになっている
下顎骨が歪みを補正しようとして
ゆがんでくるのです。
なので、マウスピースだけで顎の痛みが
解消する時は問題ありません。
しかし、マウスピースだけで良くならない時は
全身を含む骨格・筋肉から調整する
必要があるのです。
今回のケースは特に違和感を
感じてきた期間が長かったために
マウスピースだけでの解消は難しく
骨盤からの施術も必要になり
また、ちょっとした硬いものを噛むだけでも
再発をしてしまうことがあったのです。
少し再発もあるものの施術をすることで
歪みを正し筋肉のバランスを取ると
痛みを解消することが出来たということです。