施術例
30代 男性
来院
2015年12月
症状
朝起き時の腰痛
一年に一度ぐらいのペースでギックリ腰を経験
いつも12月ぐらいに起こることが多く
11月ぐらいから朝起き時の腰の痛みを少しずつ
感じていて不安で仕方がなかった。
寒さのせいかもと思っていたが毎年のように繰り返すので
何かが悪いのではと腰以外の内蔵でもわるいのでは
となんとなく気にされていた。
12月に入り11月ごろから続いていた朝起きの痛みが
段々と強くなってきて
「これはヤバイ、またぎっくり腰になる」
って事で来院されました。
来院時の朝は朝起きると腰の痛みが強くて
すぐに腰を伸ばせない状態になっていた。
洗顔時は洗面台にもたれかかるように手をついて
顔を洗うような感じなっていたという
朝ごはんを食べて駅に向かう道中になると
段々腰が伸びてきて痛みも解消するという
感じでした。
数日はこのような状態が続いているようでした。
デスクワークなので午前中は痛みをそこまで
感じないが
昼食時になると椅子から立ち上がろうとすると
また腰が伸びない状態になるという。
午後は座っていても「ズ~~~ン」って感じで
痛みが腰全体にある感じで
このままの状態で過ごしていると
「ギックリ腰になってしまうのではないか」
という不安にさらされていたという。
施術内容と経過
初回施術
検査
前屈 後屈 痛みは強くないが腰の不安感強い
上半身回旋 右回旋がしにくい
腰の違和感が強くなる
下半身回旋 右への回旋が股関節より強くでている
腹臥位(うつ伏せ)で
右足が1㌢ほど短い状態
腰部の筋肉の圧痛(押した時に痛み)著名
腹部大腰筋の圧痛著名
骨盤の歪みを整える
腰部の筋肉を弛緩
僧帽筋の筋肉を弛緩
→僧帽筋の筋肉を弛緩した時点で上半身の回旋がしやすくなる
大腰筋の調整
頚椎C3番の歪み 調整
施術後の動きはよくなった
注意として
施術後は動き・痛みは軽減したとしても
起床時の腰痛は続くことを伝える
→一度寝ると腰部の筋肉への血流が
悪くなって起き上がるときの
痛みが施術後にもかかわらず
痛みが強くなったり、引き続き出ることがある
2回目施術 3日後
起床時の腰痛は半分PS(ペインスケール)10→5
気持ちの不安はそのまま
痛みが軽減したけどまだ起きるのに
恐る恐る動いている感じ
2回目来院時に
「なぜ、2回目の予約を続けて取ろうと思ったのか?」
と質問したところ
「弱い力の施術されたのに痛い所がなくなったので」
という回答だった。
骨盤の歪みを整える
腰部の筋肉を弛緩
僧帽筋の筋肉を弛緩
大腰筋の調整
頚椎C3番の歪み 調整
3回目施術 さらに3日後
起床時の痛みが半分になって
動きやすさがついてきた。
「また、ギックリ腰になるのでは」
という不安からも解放されてきたという
施術内容は同じ
骨盤の歪みを整える
腰部の筋肉を弛緩
僧帽筋の筋肉を弛緩
大腰筋の調整
頚椎C3番の歪み 調整
6回目施術 2週間後
初回と比べて
歪み、痛みをチェック
PS(ペインスケール)10→2
歪み
上半身
下半身のねじれ解消
腹臥位(うつ伏せ)の足の長さも揃う
週一にメンテナンスに変更
その後月一メンテナンスに変更
時々、特に何もしていないが動いた時の
腰の不安はあるものの痛みはないので
メンテンナンスで腰の状態を整える
同時に施術した症状
肩こり・時々頭痛
使用した手技 もしくはポイントとなる部位
AKA療法
神経筋連鎖法
考察
12月になるとギックリ腰になるんではないかという
不安のある方でしたが
原因としては歪みでした。
歪みをとり体の良い状態を
作ると起床時の腰痛も解消し、
ギックリ腰に発展することが
防げました。
「腰の筋肉や骨だけでなく内蔵なんかも影響が・・・?」
内臓の不安も抱えておられました。
毎年のように繰り返すので
そのような不安がありましたが
歪みを矯正した時点で痛みが
解消してきたことは
骨格や筋肉の問題であったのです。
もし、それで痛みに変化が出ないようなら
内蔵が原因であることは考えられました。
今回はこのような事はありませんでした。
初見時の歪みを元に施術することで
予測通りの結果となることになったのです。
もしかすると毎年仕事などで
腰に負担がかかるような
作業が増えるなどがあり、
その蓄積によって
ギックリ腰になるのではと
推測しています。
とはいえ、起床時の腰痛は
その日1日を不安にする
事は間違いありません。
次年度は腰に負担がかかる作業は
避けるようにした方が
不安を抱えないで良いでしょう。